僕が沖縄に来た理由④ 〜 美味しいベーグルを食べたくて 〜

こんにちは。Kunyです。

辞表を出したあと、すぐに退職の流れにはならず、9時―17時で上がれるような残業のない部署へ異動が決まりました。

優しい上司のはからいでした。

おかげで定時で仕事を終え、電車に乗って帰れるようになりました。

ソファでなし崩しに寝落ちすることもなくなりました。

先輩が亡くなった原因はおそらく、過労死だったのだろうと思います。

公にはならなかったけれど・・・

激務から解放されて定時で帰れるようになったところで、僕の違和感は消えることはありませんでした。

結局それから約一年後に、IBMを辞めることになります。

僕のサラリーマン生活は5年で終わりました。

「これからどうしよっかなぁ〜」

辞めた後の僕といえば、これからやりたいことを探して調べものをしたり、情報を集めたり、グルグルと考えたり、とにかく次に進もうとして活動し始めました。

そのうちに思い浮かんだのが、ベーグル専門店。

アメリカ留学時代に食べた人生初のベーグルが超超超~~~~~~美味しくって、感動したのがきっかけ。

あまりに感動して日本に帰ってからも、美味しいベーグルを探し求めたけれど、どこにもない。

今から20年くらい前の日本、そもそもベーグルを売っている店がないのだ!

あんなに美味しいベーグルがあるのになー・・・

よし。めちゃくちゃ美味いベーグル専門店を作ろう!

なんとなくやりたいことが見つかった僕は、さっそくリサーチをかけ始めました。

前に進んでいるような、進んでいないような。

そんな折、たまたま、
ほんとーにたまたまなのだけど、深夜番組の1コーナーで、とある一組の夫婦が営むベーグル専門店の存在を知ったのです。

たしか夫がカナダ人、奥さんが北海道出身で、ベーグル専門店は北海道にあった気がします。

インタビューで、ベーグル店の主人が故郷のカナダからベーグルを作る専用のでかい機械を取り寄せたとのこと。

それを観た僕は

「すげえな・・・」と思いました。

ベーグル店を営むに至るまでのいきさつも面白かったのです。

そしてそれ以上に軽いショックを感じたのは、ベーグル専門店やベーグルについて自分なりにかなりリサーチしたにもかかわらず、北海道で営むベーグル店の情報にたどりつけていなかったことでした。

たまたま深夜のテレビを観ていたから、たまたま知ることができた情報。

再放送でもない限り、おそらく一回こっきりの情報。

タイミングを偶然つかむことでしか知り得なかった情報。

ああ、なんてもったいない!

テレビ局はたくさんのお金や時間を使ってコンテンツを作り、編集した番組を電波にのせて多くの人に届けている。ただし一回だけ。

構成を元にネタになる素材を見つけてきて、取材し、面白く編集して作りあげた作品をテレビで流す。ただし一回だけ。

その番組を観たい人が仮にいたとしても、その人が事前に番組情報をつかんでいなければ、知りたかった情報を見逃したことすら気づかないままなんだ・・・

予算も手間ひまもかけて作られた番組なのに、一回こっきりの放送でもう観られないなんて、あーもったいない!

もっともっと流したらいいのに。

観たい人に情報が届くまで、何度でも情報を流したらいいのに。

僕は本が読めない。活字を目で追うのが苦痛でたまらない。

だからこそ、僕にとって映像と音声で伝えてくれる情報は、ほんとうにありがたい。

観たい番組を、知りたい情報をサクッと調べられて、いつでも観たいときに観れるようになれたらいいのに。

タイミングの良し悪しに左右されず、映像と音声で知りたい情報にスッとたどり着く。

なんでそういうものが世の中にないんだろう?

ケータイから映像や音楽が楽しめる時代がくることを昔から予感していた僕を、思い出しました。

よし。それに向かって自分は動こう、と思ったんです。

それはベーグルを作ることよりずっとずっとワクワクする感覚でした。

この日を分岐点として、世界一うまいベーグルを作っている Kuny はあっちのパラレル世界へ。

そしてこっちの世界では、映像配信に本格的に関わりだす Kuny へと道を分かつことになったとさ。

ところで「僕が沖縄に来た理由・ファイナル」にたどり着くのはいつでしょう。

僕にもわかりません(笑)。

もう少しお付き合いください。

つづく・・・

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