苦しいのは、酸素が足りないからではありませんでした
今朝、親友がやっている朝活で
15分ほど話をさせてもらいました。
前の日に急に振られたので、原稿はありません。
というより、ボクは
何かをきっちり用意すると
「絶対に滑るんだよなぁ」
と思っているところがありまして(笑)
流れだけ決めて、あとは出たとこ勝負で立ちました。
いつも来てくれている人が、その日はいなくて。
正直、ちょっと寂しいなぁと思いながら。
それでも、通りすがりのおっさんの話を
聞きに来てくれた人がいる。
それだけで嬉しいなぁと思いながら、一所懸命話しました。
海の中を話しました
ボクはスキンダイビングをやっています。
タンクは背負いません。
自分の一息(ワンブレス)だけで
15メートルくらい潜ります。
たった一呼吸の中で
どれだけ大好きな海の中にいられるか。
そういう遊びです。
海面から見ていた景色と
下から見上げた景色は、まったくの別物なんですぅ。
サンゴに捕まって、ただ佇む。
魚と一緒に、海の中の世界にただいる。
お邪魔させていただくっていう感じで。
天気のいい日は、下から見上げると
光がシャワーカーテンみたいに降ってきます。
ウミガメが来る日もあります。
ボクが勝手に師匠と呼んでいる相手です。
1ミリも力が入っていないのに
優雅にスーッと進んでいくんですよねぇ。
優雅さだったり
滑らかさだったり
心地よさだったり。
それでいて、身の危険を感じればサッと動ける。
あの感じ、達人の領域ですね。
師匠、師匠、とついていくと
「やばいやばい!」
気がついたら、ずいぶん沖まで連れて行かれています。
このままだと竜宮城まで連れて帰っちゃいます(笑)
「想像しただけで、苦しそうで」
話のあと、参加者のひとりがこう言いました。
「感じてみたいと思う反面、想像しただけで苦しそうで」
「恐怖に打ち勝たないと、味わえないものなんでしょうか」
いい質問だなぁ、と思いました。
たぶん、そう見えますよね。
息を止める=我慢大会、みたいな。
でも実は、ここがちょっと違うんです。
苦しいのは、酸素が足りないからではありません
あなたも、ちょっと息を止めてください。
はい、止めてみてください。
・・・だんだん苦しくなってきますよね。
あれ、酸素が無くなったから苦しいのでは
ないんです。
体の中の二酸化炭素が増えてきて
「吐き出せ」と体が合図を出しているだけ。
酸素は、まだ十二分に残っています。
だからボクは、潜りながら自分に言います。
「脳に騙されないぞ」
「まだまだ大丈夫」
本当の呼吸の要求は、そのあとに来ます。
横隔膜がピクピクッとしてくるんです。
そこで初めて、体が本気で呼吸を求めています。
この仕組みを教えてもらって
海ではなく、まず陸の上で練習しました。
そうしたら
1分しか止められなかったのが
すぐに2分、止められるようになりました。
そして、3分。
体が強くなったわけではありません。
理由が分かっただけです。
仕組みが分かっただけです。
それだけで、限界の位置が動くんですぅ。
すごくないですか?
「エゴって、二酸化炭素なのかな」
この話を聞いていた参加者のひとりが
ぽつりと、こう言いました。
「エゴって、二酸化炭素なのかな」
「自分で勝手に思い込んで、そこで打ち切ってしまう」
・・・なるほどなぁ、と思いました。
ボクはこれまで、潜りながら
「騙されないぞ」と片肘を張っていましたが。
これからは、こう思いながら潜っています。
「お、オレのエゴがうずいてるな」
そんなふうに客観的に観察して
うずいているエゴに打ち勝っていこうと思います。
24時間の家で育って、24時間の仕事を始めました
陸の話も、少しだけ。
ボクの実家は、東京のセブンイレブンです。
でした、ではありません。
いまも現在進行形で、店は開いています。
24時間、開いています。
ボクが子供の頃からなので、もう45年になります。
働かざる者食うべからず。
そういう家で育ちました。
親が24時間で大変そうにしている姿を
目の前で見て育ったはずなのに。
大人になったボクが始めたのは
知的精神障がいのある方のためのグループホームでした。
ホームなので、住まいなので
これも24時間です(笑)
24時間体制で
知的精神障がいのある方たちを
サポートします、支援します。
なんで同じことやってるんだ、ボクは。
スタッフも集まらなくて
立ち上げのメンバーと一緒に
自分も何日も連続で24時間シフトに入って。
コンピュータの仕事も、同じでした。
ずっと、ずーっと、力を入れていました。
そして2023年の末に、2つの会社をたたみました。
力を抜くと、勝手に浮かびます
潜ったあとは、上がってきます。
このとき、人間には浮力があるので
何もしなくても上がっていくんです。
目をつぶって、力を抜いて
光のシャワーカーテンに向かって
ふうっと吸い上げられていく。
「あ〜、気持ちイイ・・・」
「このまま死んでもいいなぁ」
天国に行くときって、こんな感じなのかなぁ、と。
でも、ここで焦って
苦しい苦しいと一所懸命に漕ぐと
かえって苦しくなるんですよねぇ。
浮力は、もう持っているのに。
会社をたたんだあとの3年間は
ほとんど動けませんでした。
何かしなきゃと思えば思うほど、意欲が湧いてこない。
そういうとき、ボクは海に行っていました。
大自然に抱かれて
体だけでなく心も整えて、帰ってくる。
助けてもらってばかりの3年でした。
学ぶ時間がなかったのは、時間の問題ではなかった
ひとりで全部やっていると
新しいことを学ぶ時間なんて、出てきません。
ボクもずっと、そう思っていました。
でも振り返ると、時間がなかったというより
力を抜くところが1つも無かった、が近いです。
なので、いまは仕組みの側を作り替えています。
ボクの会社の細かい仕事は
けっこうな量をAIに持ってもらっていて。
ボクが止まった日も、そこは動いています。
今朝、話し終えてつぶやいたこと
会が終わったあと、ひとりでこうつぶやきました。
「いやぁ、緊張した」
用意しなくても、なんとかなるもんですねぇ。
まさに、行き当たりバッチリです。
もし、いまあなたが苦しいなら。
それは本当に、酸素が足りていないのでしょうか。
それとも、二酸化炭素が増えただけでしょうか。
まだ、大丈夫かもしれませんよ。

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