軌道修正デススメ⑤ 大学3つハシゴして、キーパーソンに出会う
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これの続き
本格的な部活、しかもサッカーで奨学金をもらっていた留学生は誰もおらず、そもそも留学生で奨学金をもらえること自体がまれなこと。
みんなと同じことはやりたくない、という気持ちが強かった僕は勉強もハイペースでやりながら、サッカー部の監督たちを口説いて奨学金をゲットしました。
そのときは嬉しかったですね〜。
留学して一年後、晴れてサッカーの奨学金でオクラホマシティ大学(Oklahoma City University)に編入することになります。
大学の費用もそれでかなり抑えることができました。

強くていいチームでした。留学生は僕だけ。
2つ目の大学はPC関係の設備はまあまあといった感じでした。
充実しているわけではないけど、最初の大学よりはいい、という感じ。
そこで一年、やりきりました。
大学のサッカーはそうとう楽しかったし、チームもかなり強くて成績もよかった。
サッカーを通して仲間もたくさんできました。
もちろん勉強もしました。
そこにずっといたかったけれど、ここも最初から「一年」と決めていました。
さらにステップアップしたかったから。
ピッツバーグ大学(University of Pittsburgh)はコンピューターに強いと聞いていたので、そこに編入することにしました。

数万人規模の大きな大学へ
「みんなと同じことをやりたくない」という強い気持ち、ここでも発動。
勉強のために行ったけどそれだけじゃつまらない、とサークルを作ってみたりして。

Beehive というカフェの2階で日本関連のサークル活動
英語学校に通う「ネイティブと仲良くなりたいけど、アメリカ人との出会いがない日本人留学生」と「日本語を習いたいアメリカ人」を引き合わせるサークルです。
日本人が日本語の語学学校に行かないように、語学学校に通う生徒は現地のアメリカ人との接点がなかなかないからです。
いろんなイベントも企画したり、何かとアクティブに動いていました。
アルバイトも経験しました。
ほんとは留学生のアルバイトは禁止なんだけど、キャンパス内なら特別にアルバイトをすることが許されていたんですね。
プログラム開発のバイトをキャンパス内でやっていました。
同じバイト生に、ハワイ出身のロンという大学院生がいて、彼はインフォメーション・サイエンス専攻でした。
ある日、ロンと雑談しながらプログラムを打っていて
「ずっと座ってプログラム作ってるの、性に合わない気がするんだよね〜。もっと動き回りたいんだけどね〜」
と、なにげなく言ったところ
「コンピューター系と営業が組み合わさったみたいなもの?だったらそれ、SEだよ」
と、ロン。
「SEってなに?」
「システムエンジニアだよ。
システムエンジニアになりたいなら、インフォメーション・サイエンス。
コンピューター・サイエンスじゃないよ」
コンピューター・サイエンス専攻の俺は目からウロコ。
なにそれ! 初めて聞いた!
インフォメーション・サイエンスは、お客さんの求めるものを直接ヒアリングして、設計したり企画を組み立てていきます。
川の流れでいうと上流にあたります。
かたや、コンピューター・サイエンスはインフォメーション・サイエンスで作られた企画を元に、設計図を実際に引いていく。
川の流れでいうと中流から下流。上から流れてきたものを形にするために開発する。
インフォメーション・サイエンスとコンピューター・サイエンスの違いを簡単にいうと、そんなイメージです。
それまで僕は、コンピューター系の学問はコンピューター・サイエンスしか知りませんでした。
コンピューター・サイエンスはプログラミング言語やアルゴリズム等、プログラム開発を学ぶ学部。
でも僕が興味あることは、誰にも会わずプログラムを開発することじゃなくて、コンピューターと人との接点があるところ。
小学生の時からそうだった。
弟と違って、プログラムを打つこと自体にはそれほど情熱がわかなかったっけ。
しかも、もともとじっとしてられない性格。どっかいくのが好き。
どこか行ったその先に、人がいること。
人がいて、その人の困りごとをじっくり聞いてあぶり出していくような。
あぶり出したそれを、どうしたら解決できるか。より良くできるか。
その人が作りたい世界を、コンピューターを使って具現化するような・・・
それはインフォメーション・サイエンスの分野でした。
僕のやりたいことと、学んでいることが、ズレてた。
そして僕のやりたいことをやっている人が、たまたま目の前にいたんです。
ロンのおかげで、何度目かの軌道修正。
コンピューター・サイエンスからインフォメーション・サイエンスに専攻を変えました。
大学には全部で5年行きました。
ノースダコタに1年。
オクラホマが1年。
次がピッツバーグに3年。

Pitt. で出逢った大切な友人と一緒に卒業!
最初はわからなかった「その学校にない、学びたいこと」がわかるごとに編入した感じです。
試行錯誤っぷり、軌道修正ぶりがこの大学3つ行ったくだりでもなんとなく伝わるかな?
自分では寄り道の人生とよんでいます(笑)。

ナイヤガラの滝に行く時「寄り道」。「寄り道」の人生だっていいじゃないか!?
そしてそれが、今の僕につながっています。
軌道修正で、ススメ! です。
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学生時代の笑顔が素敵です。
充実していたのがひと目で分かりますね。
自分の大学生時代はどうだったんだろう。
アルバムを見直してみたくなりました☆
ありがとうございます!
英語もできないのに渡米したので、
大変なこともたくさんありましたが、
それを上回るくらい楽しいことも
たくさんありました。
写真を探してる中で、アホな写真も多々あり、
楽しいタイムスリップでしたよ。