信念を曲げてはいけない「ビジネスのタテ軸とヨコ軸」
こんにちは。おおたか(Kuny)です。
前回はビジネスのタテ軸、ヨコ軸の話をしました。
「想い」のタテ軸と「儲け」のヨコ軸、両方が大事ですよって話でしたね。
今回はなぜタテ軸とヨコ軸の両方が必要なのかってことをもう少し深掘りしていきます。

タテ軸とヨコ軸 どちらも大切
タテ軸の「想い」はブレてはいけない
ビジネスが継続するためには儲けって絶対必要ですよね。
「じゃあ、想いはどうなの?」
って聞かれたらどうでしょう。
なんだか難しそうですよね。
これは京セラの稲盛さんの話なのです。
あるときインタビューで
「月末まで1億円用意しないと会社が倒産してしまう。
そのとき信念に反してしまうけど、1億円の売上があがる案件が出てきました。
どうしますか?」
って聞かれたんです。
ちょっと想像してみてください。
この案件を取るか、とらないか。
あなたならどうしますか?
この時、稲盛さんは
「とらない」
ってキッパリと言い切りました。
1億円の売上があれば会社は倒産しなくてすみます。
社員の人たちも解雇せずに働き続けられます。
でも、稲盛さんは案件を取らずに会社を倒産させる方を選びました。
では、なぜこの案件を取らないのかというと・・・
これがビジネスのタテ軸、ヨコ軸に深く関係しているんですね。
信念がブレると会社が存続しても意味がない
この時、稲盛さんは
「信念に反してまで会社が存続しても意味がない」
って言われたんです。
タテ軸がブレたらダメだっていうことです。
ふつう、
「ちょっとぐらいいだろう」
って思ってしまいそうですよね。
でも、たとえちょっとしか理念に反しないものでも、1回やってしまうと判断の基準が動いてしまいます。
そして次に同じような状況が起こったとき、また同じようにしてしまい、同時に判断の基準がまた動いてしまう。
これが続いた結果が食品偽装だったりするわけです。
あれって最初から偽装をやろうと思ってやっていたわけではないんです。
「ちょっとぐらいいだろう」が積み重なった結果なんです。
だからタテ軸は万が一があってもブレさせてはいけないんです。
軸がブレさせないのは意外と大変
実は僕の会社でも、このタテ軸がブレないかどうかを試される出来事があったんです。
僕はコンピューターのサポートの仕事をしているのですが、僕らの仕事に納得していなかったら払わなくていいですよってスタンスでやっています。
かなり前ですが、あるときこの仕事で大きなトラブルがありました。
ある会社でお金に関わるシステムを納入していた時に、お客さんの会社でキーマンだった人が辞めてしまうという緊急事態が起こったんです。
お客さんの会社ではそのキーマンが仕事のかなり広い部分をカバーしていました。
そのキーマンが急にいなくなったので、お客さんの現場はパニック状態です。
お客さんの緊急事態なので、僕らもできる範囲のことをやろうと思ったんです。
僕の会社のスタッフがお客さん先にはりついて、本来の仕事以外のサポートまで行いました。
お客さんもとても喜んでくれて
「いつもありがとうね~」
とか言ってもらっていました。
ただ、緊急事態だったので、見積もりもしっかり出さずに結構なし崩し的にお手伝いしてたんです。
(これは僕の失敗で反省しています)
お客さんからも、「かかったものはお支払いするので請求してね」と言われてました。
で、次の月に請求書を出したところ、現場にはりついて一番頑張っていたスタッフKさんがお客さんから
「Kさん(僕の会社のスタッフ)、こんなに高いの?」
って言われちゃったんですね。
(僕はそう言われたと後で報告を受けました)
Kさんはそういわれてもどうすることもできません。
その話を聞いてすぐにお客さんのところに行って話をしました。
お客さん自身も緊急事態だし、今回の問題が仕方がないことは判っています。
でも、僕らの頑張りや仕事内容に対して金額が納得できないのであれば、支払わなくていいスタンスでやっているので、
「払わなくていいですよ」
って伝えました。
当時の僕の会社のサービスは月1万円とか2万円と言ったものが多かったんです。
で、このトラブルが起きたときの時の金額は数十万円でした。
普段のサービスの十倍以上の金額です。
当時の僕の会社の規模からしたら喉から手が出るほど欲しい金額なんです。
でも1万円だったら払わなくても大丈夫です、でも数十万円のサポートは払ってくださいだったらスジが通らなくなってしまいます。
お客さんが納得いってないのなら
「一切お金はいりません」
「でも、それでは大高さんの所と今後付き合っていけないでしょ?」
「そうですねぇ。残念ですが・・・」
僕はこの時、ちっちゃな会社でもそのくらいのプライドは持ってやらないといけない!と思ってたんです。
ただ、スタッフを守ることができなかったのは悔しかったです。
で、結局どうなったかというと・・・
スタンスを曲げることはできなかったので、そのお客さんとの取引はなくなりました。
周りの経営者仲間からは
「こういう時はお互い話しながら妥協点を探すもんだ」
とか、あれこれ言われましたが、僕はそれがイヤでした。
喉から手が出るほど欲しい金額だったのですが、信念を曲げてやっていたら、いったい何のために仕事をやっているんだってなってしまうんです。
会社の存続のためにはヨコ軸である「儲け」も必要ですが、想いや信念のタテ軸もとても大事です。
会社の存続にはお金って必要だけど、お金って本当に人間性が見えてしまうんです。
だからってわけじゃないけど、タテ軸やヨコ軸の話ってシンプルだけど深いです。
今でこそ笑い話にできますが、これは本当にききました。
僕のケイエイ(経営)塾ではこういった話をわかりやす~く伝えています。