子どもの頃に学んだことが生きている
どうも! Kunyです。
商売人の家に育った僕は、働く両親の姿を見て
子どもの頃から生きた学びを
知らず知らず身につけていったように思います。
「損して得とれ」
なんて、なかなか子どもの時に学ぶことはないよね。
その当時は「学び」とは思っていなくても
今のビジネスの根っこで生きているものはたくさん。
他にも、こんなことがありました。
親の経営する店の前をほうきで掃くのが日課だったんですが、
いつものように店の前を掃いていた時、
うちのおばあちゃんが僕に言いました。
「隣の家の前のゴミも掃いてきなさい。
家の前だけ履いているんじゃないよ」
って。
ゴミはふわふわ漂うものだから、
風がサッと吹けば、隣のゴミもうちに転がってくるだろう。
逆も同じだよ。
うちのことばかり考えていないで、
周りにも、目配り心配りしなさい。
自分のことだけ良しとしないで、
常に周りのことも考えなさい。
小学生の僕にかけたおばあちゃんの言葉も、
今も僕の心に生きています。
また、商売をする上でのシビアな現実や、
周りの商売と、自分のやりたい商売のバランスなど
考えさせられることもいろいろありました。
近所に、僕の親父がセブンイレブンを始める前からやっている
小さいパン屋さんがありました。
パン屋さんといっても、お惣菜が売っていたり
身の回りの日用品が売ってあったりするような、
小さいコンビニのようなお店です。
親父がフランチャイズのセブンイレブンをここで始めたら
きっと遅かれ早かれ、そのお店は潰れることになるだろう。
近所といっても、その店は隣にあったんですね。
なので、新しくセブンイレブンをオープンしたら・・・そのあとの展開を想像して
親父は葛藤していたようです。
隣の店を潰したいわけじゃない、でも自分がやりたい店がある。
その後、親父はセブンイレブンをオープンしました。
「周りの10人のうち9人が喜んでくれるなら、
1人が反対してもやろう」
親父たちの決断を支えたコンセプトみたいなもの。
これも、今の僕のビジネスを底支えしている
一つの考えのような気がします。
実家がコンビニで、当たり前のように商売の空気を吸って育ったからか
日常的に、考えようと思わなくても
勝手にサービスのことや、接客のことについて考えてしまいます。
今でも、沖縄や東京のコンビニに入ったら
経営者目線で店内を眺めています。
このポップの描き方はいいなぁ。
こういうポップ見ると、おもわず買っちゃうなぁ。
そんな、オンのようなオフを過ごしています。
子どもの頃に
座学だけじゃない、生きた学びが自然にできたのは
親のおかげですね。
数十年が経った今も、しっかりと自分の血肉になっています。