僕が仲間に求める素質は、教えられないもの②
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では本題。
彼に秘められた、僕にとって大切な素質とは
先日、こんなことがありました。
今まで、僕が一人社長としてすべての仕事を回していたのですが
そのうちの営業を彼(20代の新しいスタッフ)に任せるようにしたんです。
ですが、これは彼にとってハードな内容でした。
というのも、今まで僕一人で営業をやっていて
やるべきことが全て頭に入っていたというのもあり
「マニュアル」や「紙の資料」といったたぐいのものがないんです。
口頭ですべて説明していたので、紙の資料が必要がなかったんですね。
営業資料もなければ、自社サービスについての資料もない。
そんな状態で、彼に仕事をふったわけです。
たとえるなら
カナヅチに浮き輪もろとも海にボーン!
ああっ、ご無体な!状態です。
もちろん、そんな状態でお客さんのところに出向いたら
満足のいく説明ができるはずがありません。
彼自身も、入社して日が浅く仕事内容を深く理解しているわけではありません。
なにはともあれ資料が必要だ、ということで
彼に資料を作ってもらうことにしました。
今までの仕事の経験から、
おそらく紙資料、説明資料は作ったことがあるだろう。
資料を作るにあたって、僕がサービス内容を彼に説明して
それを資料に落としこみ、一人でも営業に行けるようなツールにして・・・
と計画していました。
資料作りに、彼はかかりきりになって奮闘していました。
そして一日経って様子を見てみると、彼の資料は真っ白だったのです。
彼は、資料作りがうまく出来ない自分を責めて
めちゃくちゃ凹んでいました。
凹んでいるだけでなく、置かれた現状にかなり悩んでいるようでした。
どうした?と話を聞いてみたところ、
彼は申し訳なさそうに口を開きました。
僕(大高)からこういうことやっといて、と仕事を依頼されても
思うように出来ていないこと。
それは、今回に限ったことではないこと。
入社して数ヶ月経ったのに、
いまだに仕事がうまくできていないこと。
そんな「出来ない自分」をこの数ヶ月間に思い知らされて
彼は悩んでいたのでした。
「土日も返上して東京に出張して働いている大高さんに比べて
僕は、なにもお客さんの役に立っていないどころか
大高さんの役にも立てていない。
なにも貢献できていないのに、お給料をもらっている現状に
モヤモヤして変なストレスがあるんです」
彼はそう言いながら、しんどそうにしていました。
さて、前回のブログに続いてここまで読んだ読者の方は、
僕が彼を雇った理由が、ますますわからなくなってきましたか?
彼のスペックは、飛び抜けて優れているわけではない。
コンピューターにものすごく詳しいわけでもない。
プロジェクトに関わった実績もない。
なのに、なぜ? と思いましたか。
いえいえ。
実は・・・彼にはすばらしい素質があったんです。
少なくとも、僕にとっては
「人として決して譲れない」素質とも言えるものでした。
僕の会社に入る前、
彼は沖縄のとある大型商用施設で、
アップル社のMac(パソコン)を販売する仕事をしていました。
そして、販売日本一を3回も達成したことのある、
すご腕の持ち主でした。
断っておきますが、
彼の手腕そのものが魅力だったわけではありません。
その輝かしい結果を導いた彼の素質に、僕は惹かれたのでした。
相手を大切に思う気持ちが、お人好しの素質
なぜ彼は、それほどすごい売上成績を3回も出せたのか。
彼から話を聞いたことから推察すると、
彼と他のスタッフを分けたものは
お客さまの立場に立った対応の素晴らしさでした。
お客様のサポートがとにかく評判がよかったらしいです。
親身になってお客さまの困りごとや相談に乗り、解決しようとする
その姿勢がお客さまの心を打ち、お買い上げ。
しかも、買う前の対応だけでなく
購入後のアフターフォローやサポートも心がこもっていて、
気持ちのいい買い物に大満足したお客さまが、さらに別の人に
「パソコン買うんだったら、あの子から買うといいよ」
と口コミで評判になっていったというのです。
販売日本一は、彼の姿勢がもたらした結果だったのでしょう。
彼をスタッフとして迎えいれた理由は、
僕と似たような感覚を彼のなかに感じたから。
その感覚を表現するのは、難しいんだけど、、、
一言でいうなら「お人好し」です。
彼と話していると、彼が根っからのお人好しだということがわかります。
「類は友を呼ぶ」なのかもしれません。
採用面接のとき「彼と一緒に働きたい」と思いました。
人生を通して「お人好しプロジェクト」を展開するほど、
大高家のルーツとも言える「お人好し」。
他の会社にとって、会社の人材に求めるものがなんであれ、
僕の会社にとって、というか、僕にとって
「お人好し」は、一緒に仕事をするうえで
ゼッタイに譲れない素質なんです。
今日も熱く語ってしまった・・・続きはまた次回!