軌道修正デススメ③ 英語教師ドリーンの一言
どうも、Kunyです!
アメリカで3つの大学をわたりあるいた僕ですが、高校卒業後、すぐにアメリカに留学したわけではありません。
高校までサッカーばかりの(パソコンもしてたけど)僕は勉強あんまりしてなくて、英語も自信がない。
もしそのままアメリカに運よく留学できたところで、英語100%の授業についていけなくなるのは目に見えていたからです。
アメリカの大学は海外からの留学生も多くいます。
彼らみんなが、最初から英語が堪能なわけじゃないですよね。
そこで、僕たちみたいな英語が母国語じゃなく得意でもない、留学生向けの語学学校がありました。
その語学学校は、駅前によくある英会話が中心の語学学校とは違って、大学と提携しているので、
大学で学ぶ前のステップを一通り準備できるプログラムになっていました。
英語できなかった僕は、そこに一年通うことになるんですね。
それは、うちの親父が出した条件でもありました。
僕が親父に
「留学したいんだけど」
と相談すると
「英語を身につけてからなら、行ってもいい」
と、親父の一言。
親父いわく、英語できるようになってから大学行かないと、結局ただの「遊学」になって意味がないから、英語を身につけてから行くなら留学してもいい。
一年浪人したと思って留学を見据えた語学学校で一年間しっかり学んでからにしろ、という条件でした。
それもそうだよな、と納得して、高校卒業後に英語学校に行くことにしたんです。
「あなたはてっきりコンピューターを学びに行くんだと思ってたわ」
その学校は、東京にいながらにして英語を勉強し、英語以外にも大学に入る準備をするためのプログラムが揃ったものでした。
留学向けのプログラムなので、宿題もタイピングで作らないといけません。
アメリカの大学の宿題は手書きレポートはNG。
パソコンでタイピングしたレポートを提出しないといけないからです。
さすが、留学生向けの語学学校。
今のうちにタイピングに慣れておかないと大学入学後に困るからと、他にも先を見据えた授業がいろいろありました。
僕が好きな先生に、ドリーンという英語の先生がいました。
とても素敵な先生で、授業も楽しかったし進路相談などもしていました。
彼女と進路について話していた時のことです。
何を学びにアメリカに行くの? と彼女が訊いてきたので、ビジネスを学びに、と僕は答えました。
親が自営業だった影響で自分もいつか起業すると決めていたから、そのためには経営を勉強するのが自然なことだとその頃の僕は思っていたんです。
ドリーンは、ちょっとびっくりした顔をして僕にこう言いました。
「ビジネス専攻? あなたはてっきりコンピューターを学びに行くんだと思ったわ」
「え! コンピューター専攻? そんなのがあるの?」
僕もびっくりして、訊き返しました。
「あなたはコンピューターのセンスがあるし、何よりコンピューターが好きでしょう?」
タイピングの授業で、僕のタイピングが他の人と比べて速かったこと。
コンピューターに関する理解が他の生徒と比べても段違いに早かったこと。
ドリーンは生徒たちのことをよく見ていました。
僕のことも同じように、よく見ていてくれたんでしょうね。
そんな彼女が僕に感じていたことを、そこで初めて知ったんです。
そして彼女の口から出た、コンピューター系の学びがアメリカにあること。
「コンピューター・サイエンス」という専攻があること。
それらをドリーンをきっかけに知ることができたんです。
僕は、ビジネス専攻をコンピューター・サイエンス専攻に進路変更しました。
ここでもまた僕の進む道に、ドリーンが笑顔で「ちょっと∠角度」をつけてくれたんですね。
いい先生だったなぁ・・・
Hi ドリーン、元気にしていますか?
僕は今、沖縄にいるよ!
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