好きなことをやらないと、意味がない
どうも! Kunyです。
前のブログ
で、Aさんのことをお話ししました。
Aさんに限らず、僕の仕事のスタッフとは同じようなスタンスで付き合っています。
僕と同様、海が好きなスタッフが僕と一緒に働いていたんですが、
スタッフの仕事時間だろうがおかまいなしに
「行きたいなら、今すぐ海に行っておいで!」と言って
びっくりされたことがあります。
話の流れは、
仕事しながらの雑談でふと、スタッフの女性が
「大学生の頃は、学校に行かないで海に行っては夕日を見てました」
と言ったことがきっかけでした。
海にずいぶん行っていないなぁ、行きたいなぁ・・・と
昔を思い出したような表情のスタッフに、
「あ、そうなんだ。じゃ、行ってくれば?」
と、僕。
その時、彼女はちょうど
パソコンの入院患者にかかりきりでした。

入院患者
(※ お客さん先で修理するには時間がかかったり、または道具が足りない場合などにその場で対応せずに、お預かりして会社に持って帰ってきたパソコンのことを僕たちは「入院患者」と呼んでいました。)
僕が冗談を言っていると思ったのか、
彼女がそのままパソコン作業を続けていたので、僕が
「行かないの?」
とさらに訊くと、彼女は
「あ〜、そうですねぇ。ははは」
と返して、そのまま手を止めず仕事を続けていました。
数時間経過。
僕がまた声をかけます。
「あれ、行かないの? 本当に? それ、急ぐ仕事?」
「いえ、別に急ぐわけじゃ・・・」
スタッフは、戸惑って
僕の言葉の真意をはかりかねているような、ビミョーな表情に。
僕はまた、言いました。
「今は業務時間だから、とか思ってない?
でもさ、社長の僕がいいって言ってるんだよ。
夕焼け、もうすぐ始まっちゃうよ。
本当に、それでいいの?」
生返事を繰り返していた彼女が、意を決したように
「本当にいいんですか?」
「もちろん」
「やっぱり行ってきます!」
と、仕事を途中でやめて、勢いよく駆けだしていきました。
しばらくして僕の携帯に、綺麗なサンセットの写真が届きました。

「間に合いました!」というメッセージと・・・
「忘れていたことを、思い出せました」
というメッセージ付きで。
そのスタッフに限らず、僕がいつも
「仕事が乗らないな、ってときは
好きなことをしに気分転換してきていいからね」
と仕事仲間には伝えています。
「隠れてこっそり行く、じゃなくて、堂々と行ってきて。
あなたがいない間、もしあなたあてに、仕事の連絡が来たら、みんなでフォローして対応するから安心して。
持ちつ持たれつだから、それでいいんだよ」
と。
僕がやりたいことを我慢しないように仕事仲間に伝えているのは、僕自身が縛られることが嫌だから。
自分が嫌なことを、スタッフにも強要したくないからです。
「いい会社ですね」と言われることも時々あります。
が、そんな風に思われたいからそうしているわけではなくて
「だって好きなことやんないと、意味ないじゃん」
がベースにあるから。
うちは、そんな会社です。